知る人ぞ知る。よくある言葉ですが、ここ『そば切り和助』さんを紹介するには欠かせない言葉です。お店は伯耆町の二部地区にあります。少し分かりにくい場所にあり、「隠れ家的な」という言葉にも当てはまったりします。
そば切り和助さんは、今から約5年前の2006年12月にお店を開きました。店主の長井さん自ら、1年もかけて改築されたお店は、もとは川魚の養殖をしていた時の作業小屋でした。店名の「和助」は長井さんの尊敬する人物の名前に由来しています。
長井さんはそば打ちを独学で身に付けました。蕎麦をつなぐ技術より、蕎麦本来の味を壊さないことを大切にしたいと考えています。手打ち蕎麦というのはよくありますが、和助さんの蕎麦の特徴は石臼で手びきするという、昔ながらのやり方を貫いていることです。そのため、製粉出来る量が限られますが、蕎麦を機械でひくと高温になってしまい、最も大切な蕎麦の香りが飛んでしまうので、手びきすることにこだわっているのです。
お店で使うソバも自家栽培のものを使用しています。さすがに1年分全てというわけにはならないので、足りない分は近所の方からわけていただいています。
そば切り和助さんではお蕎麦の他にも季節ごとに違った、こだわりの料理が戴けます。春は山菜、夏は夏野菜、秋はキノコ、冬はシシ鍋など。使われる食材も、ほとんどは自家栽培の野菜であったり、和助さんが山に入って採取された山菜やキノコであったりと、全て自分で調達することを原則としています。また、和助さんには他ではめったに見ないような、珍しい漬物も沢山あります。
お蕎麦だけではなく、旬の食材を使った料理や漬物を食べることができるのも、そば切り和助さんの魅力です。
米子市・法勝寺町にある善五郎蔵で、毎週月曜日に限定30食で出張蕎麦屋さんをされています。こちらはお蕎麦(と前菜)だけになりますが、市内にあるので足を運び易いのではないでしょうか(11:00〜完売終了)。詳しくはビリケン食堂まで。
そば切り和助さんのお店の場所は地図を見ただけでは分かりにくいので、米子方面からのみですが、少し捕捉してみたいと思います。
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[写真/文: 森藤]
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