徳岡美苗さんは看護師の仕事の傍ら、米子市にある自宅近くの家庭菜園で無農薬・無化学肥料栽培をしていました。仕事を退職した後は、お米作りを中心に本格的に農業に取り組んでいます。
優子さんは関西の大学に通う学生さんでした。小さい頃から江府町にある美苗さんの実家に遊びに来て、自然に触れていた優子さんは、いつか自分がここで農業をすることになるんだろうな、と子供心に漠然と感じていました。米子に帰省する度に、美苗さんの農作業を手伝っていた優子さんは、大学卒業後に郷里に帰ると、実家を出て、江府町の家に移り住み、本格的に農業に取り組むことになりました。
本を読むことが大好きな優子さんは、学生時代に福岡正信さんの著書『無』に出逢って、子供の頃からなんとなく自分の中にあった「自然」に対する漠然とした思いに、「自然農法」というはっきりとした方向性を見いだしました。その後、川口由一氏の開催する赤目自然塾(三重県)で自然農法を学び、現在の稲作りや野菜作りも自然農法で行っています。
お母さんの美苗さんも、娘さんの優子さんも、小さい頃から当たり前のように接してきた「自然」それ自体から影響を受け、また「自然とふれあう」ということを理屈ではなく体現してきたこと、それが「自然」に「自然農法」という道を歩むきっかけになったのだと考えます。
現在は水田7反、畑1反を耕作しています。悩みはお米を襲撃するスズメと畑に出没するモグラです。昨年はイノシシに稲を倒されたので、今年はイノシシ対策として、田畑を網で囲いました。その距離約2kmです!いつ終わるんだろ〜と思いながらもコツコツと網を張りました。その甲斐あって、今年のイノシシ被害はないようです。
美苗さんは無農薬・無化学肥料で、お米や野菜を作り始めました。優子さんはさらに、できるだけ機械を使わない栽培を目指しています。機械を使うと環境に負荷(無理なチカラ)がかかってしまう、それは結局「つかれる」んです、と優子さん。自然栽培はいろいろと無理をしないから、カラダが楽になるのです。
ファーマーズ・マーケットには「とくさん家」の玄米餅を出品していただきます。
玄米の米ぬかや胚芽には、食物繊維、ビタミンB群、ミネラルなど大切なお米の栄養の90%以上が含まれているといわれています。お米の栄養が丸ごとギュっと詰まった玄米100%のお餅です。
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[写真/文: 森藤]
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