シロツメクサの花は「花びら」に見える部分の一つひとつが花で、その小さな花が集まって、ボール状の球になっているんですよ。私たちの身体も多くの細胞が集まってできています。そして、人と人とが関わり合って、生きています。私たちもこの地域の人たちと関わり合いながら有機的な暮らしを営んでゆく、、、そういう思いを込めて「しろつめ農園」という名前をつけました。
建二さんは岡山県津山市の生まれ。小さな頃から休みになると、おばあちゃんの住んでいる福寿実のお家(現在の住居)に来ることが楽しみでした。三味線や太鼓を奏で、作詞・作曲などの音楽活動や、絵を描いたりと創作活動を行います。茨城の大学を卒業した建二さんは、そのまま茨城で就職。その後、福祉施設のスタッフとして有機農業に触れます。
綾子さんの実家は茨城の花農家。新潟の専門学校で環境教育を学んび、長野の農場でしばらく働いたあと茨城に戻り、農場のスタッフとして有機農業を学びました。
2人は2011年、日南町に移住。綾子さんが中心となって、田畑を耕し、収穫した作物や山菜を使って身体に優しい食事を作ります。お菓子作りが好きな綾子さんはシフォンケーキを焼いたり、クッキーを作ったり。建二さんはもっぱら甘酒麹を使った天然酵母パンを作ります。
信清夫妻の作ったパンやお菓子は、米子のあわ屋さんで定期的(現在は隔週水曜日)に販売しています。また、各地で開かれるイベントで販売する傍ら、近くにあるアメダス茶屋での販売も行っています。
しろつめ農園から車で数分行ったところに、アメダス茶屋があります。名前の由来は、気象観測衛星・アメダス。ここはその昔、茶屋集落内大仙谷地区のお母さんたちが交代で山菜料理、そば、うどん、おにぎりなどの田舎料理を提供していた、全国的にも珍しい、集落経営の飲食店でした。けれど月日が流れ、信清夫妻が移住して来た頃には、当時茶屋を守り立てていたお母さんたちも現役を退き、すっかり閑散としてしまっていました。
2012年4月以降、信清夫妻が中心となりリニューアルオープンしました。綾子さんの作るごはんセット、パンセット、シフォンケーキなどを提供しています。また、ミニライブなどのイベントも行っています。営業は不定期なので、ブログで確認するか、信清さんに連絡してから出向くほうが確実です。
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[写真/文: 森藤]