蒜山ログの宿 ピーターパン

ピーターパン・外観オーナーさん一家は今から17年前の1995年に大阪から蒜山に引っ越して来て、ペンションを始めました。現オーナーのアリサさんは高校2年生の時にホームステイ留学したイタリア・シチリア島にすっかり魅了され、帰国後に大阪のイタリアンレストランでイタリア料理を学び、ピーターパンに戻ってきました。それ以来、ピーターパンでお客様に提供される料理はシチリア料理がメインになりました。

オリーブオイルルーチョさんは約8年前に初来日。日本語を勉強するために、いろいろなレストランで働きました。その後、桃山学院大学に留学もしました。2011年、長年蒜山とシチリア島の間で超遠距離恋愛を続けていた2人はめでたく結婚。現在は蒜山にやってきたルーチョさんが本場のシチリア料理を調理しています。

ルーチョさんが作る料理はシチリアの伝統的な家庭料理が中心です。レストランで観光客に出すことを念頭に作られた料理も、家庭料理が原点になっています。ルーチョさんは外食用にアレンジされたシチリア料理よりも、より家庭的な料理を振る舞いたいと考えています。

■オリーブオイル■

オリーブオイルシシリア島にあるルーチョさんの知り合いの農園(ヴィラ・ポンテ社)で作られているオリーブオイルは「飲むことのできる」オリーブオイルです。「本物」のオリーブオイルはワインと同じように産地や品種、製法によって全く違った味や香りがします。ルーチョさんの出身地であるシチリア島のラグーサはトンダ・イブレア種というオリーブの原種に近い、最古の品種のひとつが現存する地域です。一般的なオリーブオイルは、実が黒く熟してからオイルを絞りますが、この地域に古くから伝わる製法は、オリーブが未だ緑色の段階で、まさにこれから黒に変わるというタイミングで収穫したオリーブを使って作るというもの。収穫のタイミングはオリーブオイルの味・風味を決定する重要な要素のひとつです。機械の導入により、精製スピードが早まった関係で、昔と今とではそういった点も考慮して収穫時期も微妙に変化してきているそうです。ただ、オリーブオイルは酸化が早く、朝収穫したオリーブはその日のうちに圧搾してしまうそうです。試飲させてもらったエクストラ・バージン・オリーブオイルは口の中に甘さとほろ苦さ、スパイシーな香りがブレンドされる、爽やかな口触りのオリーブオイルでした。

■はちみつ■

はちみつこちらもピーターパンさんで輸入販売されている、シチリア産の蜂蜜です。一番左は直訳すると「千の花の蜂蜜」となる?蜜が採取される場所に咲いている、シチリアの様々な花の密の集合体です。その他、タイム(ハーブ)の蜂蜜、柑橘系の蜂蜜。食べ比べ(舐め比べ?)てみると、ひとつ一つが個性的な味わいです。ただ、どれも普段食べている蜂蜜よりもすっきりとしていて、口の中に清涼感が漂う、ライトな感覚でした。

ご注意ください
このページの内容は取材当時のものです。この記事をお読みになっている時と内容が異なっている場合がありますこと、ご了承ください。

[写真/文: 森藤]

お店の情報

店  名:
蒜山ログの宿
ピーターパン
(Locanda Peter Pan)
所 在 地:
〒717-0602
岡山県真庭市
蒜山湯船299-3
電話番号:
0867-66-4833
営業時間:
08:00〜23:00
駐 車 場:
ウェッブ:
ピーターパン

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ギャラリー

  • 昔のオリーブオイル精油の絵が描かれたお皿
  • ログハウスのダイニング
  • シチリア産蜂蜜を販売しています
  • ペンション以外に貸別荘も5棟あります

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