西沢さんは伯耆町の藍野ピアにある広大な畑で野菜と果樹を栽培されている農家さんです。
会社勤めしていた頃も家庭菜園規模で野菜を作っていましたが、昨年(2010年)秋に会社を早期退職され、今年の春から少しずつ、長らく牧草地にしてあった藍野の畑を耕作可能な状態に戻し始めました。
ただ、春に畑を耕し始めたときは、まだ自分がどんな農業をしたいのか、という方向が見えていませんでした。それが、初夏に南部町の高木さんとの出会いがあり、高木さんが実践されている無農薬・無化学肥料栽培を目の当たりにしてから、こうした付加価値のある農業をしていこうと思うようになりました。
今年(2011年)は販売を主とせず、サツマイモやジャガイモ、里芋などの芋類や、夏にはトマト、ナス、ピーマンなどの果菜類等々、多品目の野菜を作付して、いろいろと試行錯誤を重ねてきました。その中で、土地に合った作物や、収益性などを考慮して、主力作物を絞り込んでいるところです。
西沢さんの畑は、小さじいちさんの丁度目の前、大山を間近に望むことのできる場所に広がっています。昔、松林だったところを、お祖父さまの代に開墾された場所です。実に1町4反(約14,000平米)もあります。
目下の悩みのひとつは、名も知れぬ強力な雑草です。どうやら牧草の種と一緒に混じって入ってきた外来種のようですが、種で増えるだけではなく、耕耘して根を切ると、その根からも新芽が出てきて、瞬く間に畑一面を覆い尽くしたそうです。この雑草が根を張ると、他の野菜が成長できないそうで、夏には2反分くらいの畑が一面、雑草畑に変わってしまうそうです。
ところで、西沢さんの畑には野菜だけではなく、いろいろな果樹が植えてあります。柿、梨、リンゴ、ブルーベリー、ブラックベリー、桃、ぶどう、キウイ、無花果などなど、しかも、色々な品種が植えてあるのです。
「将来は野菜を作りながら観光果樹園も良いかなぁ」と、眼を輝かせる西沢さんでした。
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[写真/文: 森藤]
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