伯耆町には大山ペンション村とアイノピア、2つのペンション村があります。暖暖さんは大山ペンション村のポテト通りにあるペンションです。
転勤族だったオーナーの足尾賢二さん(通称:ケンさん)は旅が大好きで、全国を旅していました。旅先ではホテルではなく、ユースの宿やB&Bなどに泊まることが楽しみでした。その頃から、なんとなく自分でも宿屋を経営してみたいなと思うようになりました。そして今から約20年前の1990年に、大山の雰囲気にインスピレーションを感じて、ペンションの経営を始めました。
「暖暖」という名前には様々な意味が込められています。近年、NHKの連続テレビ小説のタイトルにもなりましたが、山陰(鳥取県西部〜島根県)の方言で「だんだん」は「ありがとう」の意味があります。この言葉の響きが直感的に気に入って、名前が「だんだん」に決まりました。漢字で「暖」の字を2つ重ねて、「重ね重ねありがとう」の意味を込めました。
また、ロゴでは、暖の字の中にある「友」という部分が握手をしているように見えます。これには、友と友の繋がりを大切にしたい、という思いが込められています。ペンションのオープン当初から毎年のように来ていただいているお客様の中には、暖暖さんの2人の息子さんと同年のご子息のおられる方々もいて、一緒に年を重ねていっているので、毎年お互いの成長を確認し合うのが楽しみなのだそうです。
ペンション暖暖を一躍有名にしたのが、オーナーのケンさん自らDIYで建てられた別館のログハウスです。当時、ログハウスのペンションは珍しく、話題になりました。このログハウスは、今でもペンション暖暖の象徴的な存在です。ケンさんはログハウスを建てる為に、ログハウスの建設会社に入社して、そのノウハウを体得したということです。
さらに4年くらい前から、宿泊されるお客様への食事にこだわるようになったそうです。自分たちで収穫した、山菜、キノコ、野菜などを中心に地元の食材で作った料理がお客様に喜ばれているそうです。タケノコやキノコを採取するために、昨年、ケンさんは竹林まで購入してしまいました。
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[写真/文: 森藤]