'tis clay(以下、クレイ)さんは今から24年前の1987年、やすぎや建材店さんのショールームの片隅で産声を上げました。日々の暮らしの中で何気なく使う家具や食器、衣類など、いわゆる「生活雑貨」をお客様に提案できるようなお店を開きたいという想いから始まりました。
「'tis」はIt isの省略形、シェイクスピアがよく使っていました。「ティズ」という響きが心地よかったので、「'tis clay」に決まりました。現在のお店の看板は2代目です。オーナーの深田さん自ら手がけた力作です。
今では米子市と周辺にも多くの雑貨屋さんがありますが、クレイさんが開店した当時は、トータルで「暮らし」を提案するお店は存在しませんでした。最初にお店に並んだのはイタリア製やフランス製のカフェ・オ・レ・ボールなどの食器類でした。
奇抜なものではないけれど、味わいのあるもの。
決して高価ではなく、ちょっとがんばれば手の届く価格帯。
日々の暮らしの中に自然と融け込んでいるけど、ちゃんと存在感を示している。
そして、作り手のこだわりや愛が感じられる作品。
食器類だけではなく、クレイさんがセレクトするZAKKAに共通する「こだわり」です。
その後、家具、バッグやアクセサリー、洋服…と少しずつジャンルが加わっていきました。店内にある棚やテーブル、何気ない小物たちは皆、クレイさんのスタッフや、クレイさんのコンセプトを理解してくれている職人さんの手作りです。
そして、2008年3月21日。店内にカフェ「楓」がオープンしました。
食事のメニューにもクレイさんのコンセプトは生かされています。プロのシェフでなくては作れないような難しい料理ではなく、誰でも作ろうと思えば作れる、気取らない料理です。料理をのせてある器のセンスは流石、さりげないけど、ちゃんと料理に合うものが使われています。最近は、野菜を中心にしたメニューが好評です。今秋からは更に「お米」にもこだわります(乞うご期待)。
今年(2011年)、クレイさんの裏庭に手作りの野菜畑(花壇)が誕生しました。トマト、なす、ゴーヤ、さつまいもetc.小さなスペースにこれでもか!と色々な野菜が植えられています。どれも、無農薬で健康に育っています。来年はもっと大きな畑が裏庭いっぱいに誕生するかも、、、です。
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[写真/文: 森藤]